
仕事で松本へ行く途中、麦畑に遭遇した。大麦なのか小麦なのだろうか・・
正確には麦畑ではなく麦田んぼである。
米の生産調整による転作麦なのだ。
ここ佐久市周辺では転作麦は皆無、極一部の地域で転作大豆を
栽培しているくらいだ。
浅科に限っては粘土質のため米以外の穀物の栽培は不可能らしい。
しかし数十年前、農民は畑で麦を栽培していたらしい。
麦を栽培する文化はこの辺にもあったらしいが、安価で小麦粉が
手に入るようになってその文化は今は残っていない。
今、エタノール燃料が注目されるようになり世界的に穀物の需要が
飛躍的に伸びている今、日本でも特区を作り穀物の栽培に力を入れているらしい。
この地域の中山間地帯でも麦を作る文化が再生されたらいいなと思う。
それは燃料用ではなく、地粉を生産し地域で愛着を持って地粉を消費する文化。
そんな時代が来ることをひそかに予感した。