
普段はエンジン音を響かせながら畦を歩くのですが、今日は鍬を背負って畦を歩くと稲子がバチバチと音を立てて逃げて行きました。
一時この辺もで稲子が田んぼから姿を消した時代もありましたが今は復活してこの時期の田んぼの中は賑やかです。一時姿を消したのは当時、除草剤が普及してそれで田んぼの中の生物がいなくなったんでしょうね。当時の除草剤は劣悪な水銀系のものが多く、生態系にとっていいはずがありません。でも今の田んぼの状態を見ると稲子やトンボ、稲刈り後にはタニシなど、ほぼ昔の生態系に戻ったのだと思います。
それだけ日本の農薬は環境に配慮して作られているのかもしれません。
農薬を擁護するつもりはありませんが、何がなんでも絶対にダメというのもちょっと狂信的な気もします。この地域は涼しいということもあり、イモチ病の農薬を使わないのも生態系にとっていいのかもしれませんね。
この稲子、今も年配の方は稲子を捕って佃煮にします。
昔は田舎の大切なタンパク源でしたが今は高級な食材でありイナゴの佃煮といったら高級料亭の先付けの皿に三匹くらい盛り付けられることがあるとか。
せっかくの田舎暮らしなのでイナゴを捕獲して佃煮を作ってみるのもいいかもしれません。