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休耕田
- 2007/10/23(Tue) -
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 一年に数回、仕事で北信濃のY町に行くことがあり、今回はその中でも里から登った山里の地域に行ってきた。どの田んぼも小さく、けして生産性の高いとは言いがたい。過疎が進み、住んでる方も高齢者の方がほとんどだ。写真の右側は今年、耕作された田んぼで左が何年も休耕されただろう田んぼの様子です。耕作しないと田んぼがただの荒廃地になってしまい、いずれ木が生え山のようになってしまう。
先日、NHKで放送された「日本の、これから」でも休耕地がなんと東京都の1.8倍もあるとか・・・。これから温暖化が進み世界的にみて食糧危機が危惧される中、休耕地を見ると複雑な思いがある。こうした高地で生産性の低い場所から休耕地が増え、下がり続ける米価の影響でいずれ平地でも休耕田が増えるかもしれない。農業の役割は食料の生産に留まらず環境保全、そして伝統文化の継承など多用にわたっている。
食料だけなら輸入に頼るというのもひとつの選択ではあるが、環境保全の観点からは治水ひとつとっても田んぼが無くなるとそれに変わる莫大な社会資本の投資をしなければならない。
日本は2000年に渡って循環型の稲作が行われてきた。もう一度その役割を検証する時なのかもしれません。
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