fc2ブログ
11月なのに・・
- 2007/11/02(Fri) -
20071102191744.jpg

11月になった今でも田んぼのあちらこちらに稲刈りせず、稲がそのままの田んぼがちらほらある。9月の下旬から稲刈りがスタートしてもう5週間も経っている。田植えは5/15からせいぜい5月いっぱいなのに・・
まだ稲刈りが済んでいないのは、機械の故障?それともたんに間に合わないだけなのか不明だが、それにしてもこの時期まで稲刈りをせず収穫しても米の品質がいいとは思えない。収穫的適期はせいぜい2週間、その間に収穫しても最初に収穫した玄米と後半とは明らかに生き青の入り方が違う。全国的に近年の米の価格の下落を受け、大規模農家はさらに規模拡大しているが、価格の下落が拡大した分を食いつぶしてしまうのが現状のようだ。国の政策もひたすら規模拡大路線だが、先日のNHKの番組を見る限りでは大規模稲作のモデル地域である大潟村でさえ苦しい現状のようだ。長野県の高原野菜の産地も大規模化し、一時期は成功していたが、供給が需要を超えてしまい野菜の相場は一向に上がらない。
その分を規模拡大で補填しようとするが、そうすると更に相場が下がり悪いスパイラルから抜け出せないのが現状らしい。国は日本の農業を国際競争でも勝てる産業に育てあげようと大規模化を進めてきたがその成果はどうなのだろうか。もともと米国や豪州とは地形が違い、北海道の一部を除き一農家が100ha以上の耕作は不可能なのだ。したがっていくら大規模化し同じ土俵で勝負しても勝てないのが当然なのだ。
しかし考えてみると野菜、果物、米どれをとっても品質面では世界でトップレベルなのは間違いない。安全基準で考えても輸入農産物よりはるかに優れている。このような日本の農産物の特化した部分を考えるとひとつひとつの作物に手をかけ、真心を込め、消費者の方に喜ばれてこそ世界との競争に勝てるのでないかと思う。高い安いという観点からしたら米国、豪州には勝てるはずがない。しかし品質面でアピールし、それを喜んでもらってこそ日本の農業が生き延びることができるのではないかと思う。五郎兵衛米というブランドに胡坐をかくことをせず、誠実に品質維持に心掛ける。それこそ当研究会の大きな目的であります。
スポンサーサイト



この記事のURL | 未分類 | CM(2) | TB(0) | ▲ top
| メイン |