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田打ち
- 2007/11/06(Tue) -
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 田んぼの耕運をこの地域では昔から田打ちと言う。「たうち」ではなく「たぶち」なのだ。その昔は鋤で人力によるもので、その次に馬耕になったらしい。馬耕はヨーローッパの技術だったものが日本に導入されたわけだがこの地域では馬ではなく牛が使われていたとか・・
昭和30年代になり、ちょうど今流行りの映画3丁目の夕日のころだと思うが歩行用の耕運機が導入され、それから20年後の昭和50年代に乗用トラクタに切り替わったように思う。今はそのトラクタもキャビン付きが主流で冷暖房完備の優れものになった。昔のことを考えるとなんて楽なんだろうと思う。昔は人力で5aを耕せば一人前だったとか。今なら軽く150aはできる時代になった。まあその分、機械の償却費も相当なものになったが効率は比較にならないほど上がったのは事実だ。
今こうして楽しく稲作をできるのは産業技術の発達によって機械化され重労働から開放されたのはひとつの大きな要因である。毎日が重労働だったら肉体的にかなりきつく楽しいと思えただろうかと自問自答してみた。昔の人が今の稲作を見たら腰を抜かしてびっくりするだろう。
今の時代、確かに農業を取り巻く環境は厳しいが、産業技術の恩恵を受け、昔に比べたらかなり恵まれた環境で農業を営むことができる。
農繁期に赤紙一枚で徴兵される心配もなく、暖房の効いたキャビン付きのトラクタで仕事ができ本当にありがたいことだと感じました。
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