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持続可能な社会
- 2008/01/11(Fri) -
持続2008

 この時期は時間に余裕ができるとひらすら本を読む。LCNのNさんより地域再生に関する本を拝借し読んでみた。持続可能な社会を目指すことはロハスのひとつの目的でもあるが、さまざまな環境問題をみると果たして持続可能なのだろうかという疑問が湧く。農業に関して言えば生産性だけを追い求めた結果、化学肥料と農薬を多用することがスタンダードになり、安定的に食糧を提供してきたが、持続可能なのかと問われると可能だと断言できない。実際には畑に場合、化学肥料と農薬を多用すると土は傷み、そのため山の土を畑に客土するという方法が取られてきた。もしくは傷んだ土を削りながら作付けをしている地域もある。客観的には不自然なことだが、生産性をあげるために行われてきたことだ。時代は変わり有機農産物への関心も高まり、独自の農法で安全で安心できる食糧を生産する農家も増えてきた。しかしまだまだ大勢ではない。有機農産物はたしかに一般的な農産物より高価ではあるが、なぜかというと生産するコストが一般的なものよりも高く、つまり生産性という意味では低いからだ。しかしそのコストを社会全体で負担しなければ持続可能な農業の未来はないということだ。商店街にしても消費者が安価なものを求め郊外のショッピングセンターへ行ってしまうと、その商店街はシャッター通りになり商店街の機能を失う。これも高齢者などは大変な不便を感じることだろう。短期的に観れば安いことはいいことなのかもしれないが、長期的な視点で持続可能という視点で考えるとどうだろうか。持続可能な社会を作るということは、その社会に住む一人一人がそのコスト、つまりお金であったり手間であったりするわけだが、それを負担することなのかもしれない。
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