
もちの雑煮ほど地域によって違いのある料理はないだろう。信州のもちは四角だが、西日本へ行くともちは丸いらしい。西日本出身の友人が東京へ住むようになりもちを買ったら四角で、売ってるもちなので四角なのかと思ったそうだ。
毎年もち米を200kほど栽培し、それで自家製のもちを作る。何年も種を自家採取していたせいか、今年のもち米の出来はイマイチだ。というのはもち米にうるち米が混ざってしまい、もちを搗いても、もちの中にうるち米が残ってしまい滑らかさがない。それでも味わいという意味では旨い。
もちは地域によって形も違うが雑煮となると味噌仕立て、おすましなどなど味付けも違えばダシも違う。地域間の違いもあれば各家庭によっても違いがあるだろう。うちでは昔から豚肉でダシを取り、それにネギ、大根、にんじんなどなど冬野菜を入れまさしく雑煮という感じになる。コクがありこれが自分の中では一番ホッとする雑煮である。もちは日本の正月には欠かせない食材であり、地域独特の食べ方があり、雑煮こそ地域地域の郷土料理なのだろう。