
以前農家は資材などはJAを通して買うのが一般的であったが、ここ10年くらいまえから民間のお店ができ、そこで買う機会も増えてきた。このお店では肥料をはじめあらゆる農業資材が揃っているので、週末になるとプロ農家だけではなく家庭菜園をしている人などで賑やかになる。品揃えがいいのと値段の安さ、そしてサービスがいいということで大盛況だ。以前はJAだけで選択肢がなかったが、ホームセンターも含めれば今は選択肢がいろいろある。そういった意味では農家にとってとても便利になった。食管法があるときは米農家は基本的に100%農協に出荷し、資材も100%農協から購入するというのがあたりまえであったが、今はそのような農家も少数派になった。その頃はなにからなにまで農協まかせで、つまり経営自体を農協に任せていたということだろう。それで生活ができた時代でもありいい時代だったのかもしれない。今は状況が変わり農産物を生産するうえで自らコスト管理を行い、少しでも有利な資材を求め、また求められる時代になった。稲作に関しては食管法で管理される時代が終わり自由になったが、リスクは自ら負わなくてはならない。まあこれが本来のビジネスの姿なのだが・・。