
信州といえば信州蕎麦と信州味噌、これは全国的なブランドだろう。この地域では今も家庭で味噌を仕込んでいる家庭は多い。実家でも今も毎年味噌を仕込んでいる。しかし醤油となると自家製で作っている家庭はほとんどいない。40年くらいまえまでは自宅で仕込んでいる家庭も多かったらしいが。味噌は仕込んでしまえばあとは放置したままでいいが、醤油は毎日攪拌し、酸素を供給し発酵を促すという作業がある。毎日のことなので手間がかかり、そのためか家庭で醤油を作る人が減ったのだろう。自分自身も味噌の仕込みは子供のころから見ているのでなんとなくわかるが、醤油の仕込みとなると知識は皆無であった。それが今日はじめて産直センターで醤油麹という醤油の元になるものをみた。これは大豆と麦で麹にするだとか・・。本来なら大豆と麦を準備して自分で麹を作るそうだが、今は業者がここまでやってくれるだとか。これを買って、水と塩を入れて毎日攪拌し9月頃にそれを搾れば自家製醤油が出来上がる。スーパーに行けば安いものだと1L100円で売られている。そんな時代に醤油麹を買い毎日攪拌し、それから搾るとなると手間隙もかかるし費用もかかる。経済ベースで考えたら意味のないように思えるが、自分だけのオリジナル醤油であり、添加物もなし、そして何よりも本物が味わえ、出来上がったときの喜びは格別だろう。年々少しづつではあるが、家庭で醤油を作る人が増えてるだとか。これも本物の価値を求める人が増えているということだろう。