
19日に苗間に苗箱を敷き詰め育苗が本格的にはじまる。その下準備のため育苗箱の中に育苗マットをセットした。通常床土といい、肥料を混ぜた土を4リットルほど入れるが土の重さはおよそ3k以上、かなり重い。一枚の重さが3kでも1000枚になると3トン以上。その土の重さは相当なものだ。しかしこの育苗マットだと素材はウールで一枚の重さもせいぜい100g程度でとても軽い。1000枚でも100kくらいで土に比べ、その軽さは特筆ものだ。今日は1200枚の苗箱をセットしたが4人で三時間。土で同じことをしたらとても4時間では終わらない。たぶん数日はかかるだろう。資材の価格は土よりも高価であるが、作業の効率を考えると迷わずウールマットを選んでしまう。軽さというのも大きなポイントだ。苗間作り、そして5月の田植え時にはこの苗箱を運ぶことになる。資材が軽いということは作業に参加してくれる誰もが楽をすることができる。重いを排除するということは重労働から開放されるということでもある。ひとつひとつの資材を吟味し、そして作業工程を工夫することによって生まれるメリットは大きい。