
本屋に行き気が付くのは農業関連の本が異常に少ないということだ。全国の農業人口は数百万人で、そのマーケットは大きいが農業に関する雑誌も少ない。本屋で普通に購入できるのは現代農業くらいだろう。最近本屋では家庭菜園に関する本はよく目にするが、プロ農家の本となると平台に置かれることはまずない。なぜなのだろう・・。基本的に農業は経験が重視され座学が重んじられることはなかったのと、技術に関しては、その地域のJAの技術指導で営まれてきた歴史が長いからかもしれない。まあ最も大きな原因は創刊しても売れないということなのだろう。しかし最近では若手の新規就農者も増え、農業者の意識も変わってきてるのは事実だ。彼らは積極的に新しい情報を求めている。その情報も単に農業技術だけではなく、広い意味での農業経営、つまり新しい農業機械による効率化や、もしくはマーケティングなど幅広い。近年、農業に対し関心も高まり家庭菜園系の本や田舎暮らしの雑誌も増えた。しかしそれ自体はうれしいことなのだが、農業を糧に生きていこうと思ってる人々は物足りなさを感じるだろう。これからの時代、今までにない新しい切り口の書籍や雑誌が増えることを期待したい。